ちびまる子ちゃんならぬちびしかくちゃんが存在した!?(幻の作品)
日曜6時の国民的アニメちびまる子ちゃん。
先日の原作者であるさくらももこさんの急死により、現在さらに注目を集めている漫画・アニメでありますが、なんとちびまる子ちゃんには「ちびしかくちゃん」という、さくらももこさん本人が執筆したパロディ漫画が存在していたのです!
そこで今回は、そんな謎の漫画「ちびしかくちゃん」について、原作「ちびまる子ちゃん」との違いなどをまとめながら紹介していきたいと思います!
1.ちびしかくちゃんはブラックユーモアな世界観
ちびしかくちゃんとは、ちびまる子ちゃんの原作者さくらももこさんが執筆した、集英社のグランドジャンプで連載が行われていた漫画です。
主人公はである「しかくちゃん」は、いつも調子ノリで楽観的な性格であるまる子に対して、何かと角が立ち、ネガティブな性格であるという、ちびまる子ちゃんと正反対の性格をしています笑
また、ちびまる子ちゃんに登場する親友の「たまちゃん」や学級委員の「丸尾くん」など、物語の主要キャラクターたちも正反対なキャラクター像になっています。いわば"ブラックパロディ"ですね笑
しかし、キャラクターの性格がちびまる子ちゃんと正反対になっているだけで、話の形式やノリなどはあまり変化はありませんでした。
ただ、どちらかというと穏やかな世界観のちびまる子ちゃんに対して、キャラクターの性格が正反対、いわば"より黒く"なったちびしかくちゃんではどうしてもブラックなオチになりやすくなっています…
さくらももこが描く、地味なアナザーワールド!
国民的漫画『ちびまる子ちゃん』から飛び出した! さくらももこによるセルフパロディ漫画『ちびしかくちゃん』!! 「子供の世界にも人間関係がある」のは『まる子』と同じ、だけど本家よりも“何かと角が立つ”のが「しかくちゃん」… 世知辛い世間を生き抜く、「しか子」をみんなで応援しよう! 合言葉は「がんばれ、しか子!」!!!
原作であるちびまる子ちゃんでは、まる子の楽観的でどこかズル賢い性格から、周りを巻き込み話を展開していくという流れが多いのですが、このちびしかくちゃんでは、とにかく主人公のしかくちゃんが不憫です笑 しかくちゃんはどちらかというとぐう聖な性格をしているのですが、周りがドブの塊のような性格をしているため、しかくちゃんにとばっちりが飛んだりといつも不遇な結果に終わってしまいます…
これはグランドジャンプ公式サイトで公開している第1話の冒頭です。たまちゃんのクセがすごいですね笑
しかくちゃんは母にヤカンの火の面倒を見とくように言われたため、原作でのまる子の親友たまちゃんのポジションとなるだまちゃんとの約束に遅れてしまいます。
天使のような性格の"たまちゃん"なら笑って許してくれると思うのですが、恐らくこのちびしかくちゃんで最も性格が悪いだまちゃんは最終的に「許してほしけりゃ3年間子分として働け!」などとしかくちゃんに命令します笑なんでこんな子と友達なんでしょうか笑笑
また、原作では真面目な学級委員を務めている丸尾くんにも大きな性格の変換が行われています
まぁ嫌味で陰湿なやつということになってますね笑 周りにこんな人しかいないとは、しかくちゃんが不憫で仕方ないです…
2.しかくちゃんの不憫な日常
ツイッターやレビューなどでも話題になってますが、この作品はちびまる子ちゃんの温かな世界観の気持ちで読むとなかなか精神的に来ます笑 とにかくしかくちゃんが可哀想になってきます…
まず家族の性格が最悪です笑
基本しかくちゃんを悪者にする父、情緒不安定な母、優しくないおばぁちゃんなど…
これはしかくちゃんがあんなネガティブな性格に育つのも無理がないですね
また、親友のだまちゃんの性格の悪さが尋常じゃないです笑 基本自分勝手でイジワルな性格をしてますが、時折しかくちゃんに友達らしい一面を見せるという、飴と鞭を使いこなしている悪女になっています笑
まとめ
このちびしかくちゃんは現在第1巻が好評発売中ですが、作者のさくらももこさんの死去で恐らく打ち切りになると思います。そのため、ちびまる子ちゃんの原作漫画に加えてレア度が上がる可能性がありますね。ぜひ買ってみてください
ちびしかくちゃん 公式HP
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/chibi-sikaku.html